【レビュー】サーモス 取っ手のとれるフライパン 5点/9点セットどちらがお得?

サーモス 取っ手のとれるフライパンセットのレビュー
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以前住んでいた部屋のキッチンはガスコンロで、フライパンや鍋はガス火専用のものを使っていたのですが、新しく引っ越したところはIHだったので、フライパン類を買い換える必要がありました。まあどのみち、引っ越しのタイミングで調理器具を一新しようかなとは思っていたんですけどね。

検討を重ねて選んだのは「サーモス デュラブルシリーズ 取っ手のとれるフライパンセット(IH・ガス火対応)」。

このフライパンセットを購入してから2年半がたち、いろいろとわかってきたことがあります。
今回は、このフライパンセットの紹介です。

サーモスを選んだワケ

THERMOS

これまでティファールのものからスーパーの雑貨コーナーにあるものまで、いろいろなフライパンや鍋を使ってきましたが、結論としては、高かろうが安かろうが、フライパンや鍋のコーティングは一定期間がたてば剥がれて食材がこびりつくようになる、ということです。

たしかに高いもののほうがコーティング力に優れていてツルツルなのですが、それも使いはじめだけで、いずれは……、という感じです。

フライパンや鍋は消耗品だと考えると、とにかく安いものを選択して定期的に買い替えるようにすればいいのでしょうが、個人的にはオシャレさもちょっとは欲しい、ということで、ティファールよりは安く、安物よりかはオシャレなサーモスを選択しました。

サーモス 取っ手のとれるフライパンセット9点セット

サーモス 取っ手のとれるフライパン 9点セット(KSB-9A)

サーモスのフライパンセットには5点セット9点セットがありますが、私が購入したのは9点セットのほうです。
9点セットといってもフライパンと鍋自体は4つで、5点セットのほうはフライパンと鍋は3つなので、そこまで差はないです。

9点セットの内容は以下の通り。

・取っ手のとれるフライパン 20cm
・取っ手のとれるフライパン 26cm
・取っ手のとれる鍋 18cm
・取っ手のとれる炒め鍋 24cm
・鍋専用フタ 18cm用
・フライパン専用フタ 20/24cm用
・専用取っ手
・シリコーンクッキングスプーン
・木製プレート

私が買ったのは2年半前で、そのときのセット(KSB-9A)に含まれていたシリコーンクッキングスプーンが、現行のもの(KSA-9A)ではナイロントングになっています。
また、専用取っ手が新型に変更されています。

ちなみに5点セットの内容は以下になります。

・取っ手のとれるフライパン 20cm
・取っ手のとれるフライパン 26cm
・取っ手のとれる鍋 18cm
・鍋専用フタ 18cm用
・専用取っ手

新旧 専用取っ手について

左:旧型(KAA-001 BK)
右:新型(KHA-001 BK)

旧型の取っ手は、販売サイトのレビューで壊れやすいと書かれていたのですが、実際私が持っていたものも1年半が過ぎたあたりから調子が悪くなってきました。レバーを握り込むことでフライパンの縁に引っかける部分にジワジワと力が加わる仕組みだったのですが、段々とロックが効かず、取っ手が固定されなくなってきたんですよね。
ただ、完全にロックされなくても、構造上レバーを握り込むと取っ手はフライパンに引っかかるようになっているので、フライパンが落下することはなかったです。

とはいえこのまま使い続けるのも危ないなと思い、新型の取っ手に買い替えました。
新型は構造をガラリと変えてカチッと一発でロックがかかる仕様になっているので、旧型のような不具合が起こることはなさそうです。

また、旧型はロック解除のスライド部分が大きく、そこの窪みに汚れが付きやすかったのですが、新型ではその部分についても改善されています。

サーモス 取っ手のとれるフライパンの使用感

卵焼きもスルッとできる

使ってみた感想としては、食材が一切こびりつかず、卵焼きもスルッとひっくり返せて機能的には文句のつけどころがありません。
もっとも前述したように、表面のこのツルツル具合は時とともに効果が薄れていくわけですが……。

とはいえ総合的な満足度はかなり高いです。
取っ手のとれるシリーズをはじめて使ったのですが、洗い物がしやすいですし、重ねて収納ができて場所を取らないのでとても便利です。
フライパン裏や取っ手に控えめに刻印されているTHERMOSのロゴも、デザインのアクセントになっていていい感じです。

収納性抜群

取っ手は1つで足りるのかな? と思ったのですが、取っ手自体は一瞬で取れますし、慣れたら1つでまったく問題ありませんでした。2つのフライパンを使って同時進行で調理するというような状況でもなければ、1つで事足りるかと思われます。
両手で同時に2つのフライパンを持ち上げるという状況はあまりないですしね。

専用取っ手の使い方

専用取っ手の使い方は簡単です。

フライパンや鍋の縁に取っ手を引っかけて、本体下のレバーを握り込むと、カチッと音がしてロックがかかります。

カチッと音がするまでレバーを握る

外すときは、取っ手の上の部分に付いているボタンを手前に引くと、レバーが元に戻ってロックが解除されます。

外すときはボタンを手前に引く

フチの傷について

取っ手を引っかけるところには傷ができやすい

取っ手を付けたり外したりを繰り返していると、フライパンの縁の部分の塗装が剥げてきます。
これを防ぐ、というか目立たないようにするには、毎回同じ場所に取っ手を付けるようにするしかありません。

私の場合、買ってきたばかりのときは同じ場所に取っ手を付けるように気を使っていたのですが、段々と面倒になり、そのうち塗装の剥げについてまったく気にしなくなりました(笑

専用フタは隙間が大きくて微妙

フタと取っ手の間の隙間が大きい

9点セットには「鍋専用フタ 18cm用」と「フライパン専用フタ 20/24cm用」が付いていますが、これらのフタは、取っ手を付けた状態でもフタができるように、一部が凹んだ形状になっています。

この凹みが結構大きいため、取っ手との間に大きな隙間ができてしまいます。そのためこのフタは、調理後の熱を逃さないようにする保温用途には向いていません。

私は鶏胸肉を低温調理することが多いのですが、火を止めた鍋に鶏肉を浸けるときはこの専用フタではなく、取っ手を外した状態で、ニトリの「中身が見えるフライパンカバー」を使っています。

・追記(23.11.3)
ニトリの「中身が見えるフライパンカバー」は、使用して2回目くらいで錆が出てきてしまい、パール金属の「ガラス鍋蓋 18cm 圧力鍋専用」に切り替えました。

ニトリのものは素材がスチールだったのですが、水洗い後すぐに水気を拭き取らないと錆びやすいみたいです。私は洗ったらそのまま水切りかごに放置してしまうタイプなので……。
錆のことを考えるとガラスやステンレス製のほうが安心ですね。

5点セットと9点セット、どちらがお得?

現行のIH/ガス火両対応の5点セット(KSA-5B)と9点セット(KSA-9A)の比較表です。価格(税込)はサーモスの公式サイトより。

5点セット 9点セット 単品価格
取っ手のとれるフライパン 20cm 2,530円
取っ手のとれるフライパン 26cm 3,080円
取っ手のとれる鍋 18cm 2,530円
取っ手のとれる炒め鍋 24cm 3,080円
鍋専用フタ 18cm用 1,430円
フライパン専用フタ 20/24cm用 1,760円
専用取っ手 2,530円
ナイロントング 1,430円
木製プレート 単品販売なし
合計価格(税込) 9,900円 13,200円 12,100円(5点)
18,370円(9点)

セットで買うと、5点セットでは2,200円、9点セットでは5,170円お得になります。さらに9点セットでは、単品販売のない木製プレートも付いています。

単純計算では9点セットに分があるのですが、キッチン用品類はいらないし、フライパンも3つでいいからとにかく安く済ませたい、という場合は、5点セットでも問題ないです。

ただ個人的には9点セットのほうをオススメします

9点セット(KSB-9A)のパッケージ

というのも、前述したようにフライパンや鍋というのは消耗品なので、どのみち買い替えるタイミングが訪れるからです。

5点セットと9点セットの価格差は3,300円ですが、9点セットにはその価格差とほとんど変わらない「炒め鍋24cm」(3,080円)が付いています。

たとえば5点セットを買って、メインの料理に26cmのフライパンを使うとします。
そのうちにコーティングの効果が薄くなり、新しいものに買い替える必要が出てくるわけですが、26cmのフライパンは単品価格が3,080円です。この時点で9点セットとほぼ同じだけの金額を払うことになります。

これが9点セットだとしたら、26cmの代用になる24cmの深型フライパンが付いているのでそちらを使うことができますし、それ以外にもフタやトング、鍋敷きも手に入ります。
これらのキッチン用品が必要なければ、フリマサイトで売ることもできますしね。

というわけで5点セットと9点セット、どちらがお得かの答えは、ズバリ9点セットということで。

Amazonや楽天、ヤフーショッピングでは、9点セットが8,000円代で購入できます。

ガス火オンリーのものだとさらにお安いです。