【レビュー】無印良品の高密度ポケットコイルマットレスを購入!

無印良品-高密度ポケットコイルマットレス
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ベッドを選ぶ際に一番重要なのは、いうまでもなくマットレス選びです。
寝心地のすべてはこれで決まるといっても過言ではないでしょう。

しかしその選択は、めちゃくちゃ難しいです。なんせ実際に寝てみないと本当のところはわからないわけですから(ここでいう寝るとは、横になることではなく睡眠を取ることです)。

私もものすごく悩みました。
そして買ったのが無印良品の「高密度ポケットコイルマットレス」(セミダブル)。
今回はそのレビューをお届けします。

どんなマットレスにすべきか

高密度ポケットコイルマットレスのレビューの前に、まずは私がどんなマットレスを必要として高密度ポケットコイルに行き着いたかについて説明します。そんなのいらん、という方は読み飛ばしてください。

マットレスは固めがいいという幻想

ベッドの上で腰を押さえる男性

柔らかいマットレスは腰を痛めるから固いマットレスのほうがいい、と思っている人は結構いるのではないでしょうか。
自分もそのひとりです。いったいいつどこでその考えを植えつけられたのかはわかりませんが。

もしかしたら床に敷布団を敷いて寝てきた日本人のDNAが、固い寝床を本能的に求めるのかもしれません。

というわけで固めのマットレスを中心に探していたわけですが、無印良品で展示されていた比較的柔らかめの「ポケットコイルスプリングマットレス」(一番ノーマルなタイプのマットレス)を試してみたところ、全然悪くないどころかむしろ体圧が分散される感じがして、これでいいんじゃないかという気がしてきました。ポケットコイルの中では一番安いですし。

しかし、ちょっと寝た感じではいいけれど、一晩寝たら体が沈み込んで寝返りに力を使って体が疲れるのではないか、といったことを考えて、無印においては「高密度ポケットコイルマットレス」を第一候補とすることにしました。

無印良品の店頭に置かれている、マットレスの寝心地の分布図
個人的に超高密度と高密度の違いがよくわからなかったので、この図をそのまま受け取っていいのかは微妙です

※追記

上の図で超高密度と高密度の違いがよくわからないと書いたのですが、これは中央かため仕様のものについてです。中央かためはラインアップから外れたようで、今は取り扱いがありません。
中央かためではない通常の超高密度は、図にあるような、やや柔らかめでフィット感が高い、というポジションでまちがいないです。

高密度ポケットコイルマットレスは、実際に試してみて悪くないなと感じましたし、無印のサイトのユーザーレビュー、そのほかのサイトでの評判を見てもかなり高評価だったので、失敗する可能性は低いかなと。ただ高いんですよね。定価64,900円(※)、そのときは無印良品週間だったので、10%引きの¥58,410でしたが。
※価格が見直され、54,900円(税込)になりました。

今まで使ってきた脚付マットレスはボンネルコイルで、寝心地としてはなんの不満もなかったこともあり、ボンネルコイルを使った「スプリングマットレス」も試してみたのですが、こちらはちょっと固すぎで、同じボンネルコイルといっても今まで使ってきたものとは違うように感じて選択肢からは外しました。座った瞬間に、あ、これは違うな、と感じたほどです。

ところで無印良品のユーザーレビューについてですが、あれを見ると不安が掻き立てられて買う意欲が削がれます。
もちろん各人の素直な感想なのでしょうが、無印的にはあれでいいんですかね。

ベッドフレームを無印良品、マットレスをニトリにするという選択肢

マットレスとベッドフレームを組み合わせることの利点のひとつに、それぞれを別のメーカーのものにできるということがあげられます。

ベッドフレームは無印のものを選んだので、最初はマットレスも同じく無印にしようと思ったのですが、いかんせん結構な値段がします(高品質マットレスの相場からしたら安いのかもしれませんが)。
対象を絞らずにもっと広く見てみようと思い、選択肢に入ってきたのがニトリ。やっぱり安いです。品質もよさそうですし、「お、ねだん以上。」は伊達じゃない。

ニトリのマットレスでいろいろと調べてみたところ、あの高級マットレスブランド「シーリー(Sealy)」とのコラボマットレス、「シーリー6940」がかなり高く評価されています。
コラボという言葉に弱い私としては、これはもう決まりだとニトリのサイトでチェックしてみたのですが、どこにも見当たりません。
どうやら廃盤、というかシーリーとの提携が終わったようです……(たぶん

ないものはしょうがない、ということで気を取り直してほかをチェックし、候補にあがったのは「Nスリープ ハード」。サイドが黒い一層タイプのほうです。
実際に店頭で試してみたところ、思ったよりも柔らかく、無印の「ポケットコイルスプリングマットレス」とそんなに変わらない印象です。

うーむ、どうしようか、と店内をぐるぐるまわりつつほかのマットレスになんとなく乗ってみたりしていると、衝撃的に寝心地がいいマットレスに出会います。

「デュアルP HGシルキー(デュアルポケットハイグレード)」。固めの二層式ポケットコイルマットレスです。

横になった瞬間、これ、いい! と思いました。
全体としては固めなのですが、表面は柔らかく、体圧が分散され心地よく寝られそうです。

ただこちらのマットレスのセミダブルは、「高密度ポケットコイルマットレス」より高いんですよね。
しかも高さが30センチということで、自分の寝室に置くとかなりの圧迫感がありそうです。

というわけで「デュアルP HGシルキー」は諦めたのですが、一度こちらの寝心地を体験してしまった結果、「Nスリープ ハード」がもの足りなくなってしまいました。

その後いろいろ考えた結果、長く使うマットレスなんだし値段のことを気にするのはやめよう、と、ここでついに無印良品の「高密度ポケットコイルマットレス」を買うことに決めました。

我が家に「高密度ポケットコイルマットレス」がやってきた

無印良品-高密度ポケットコイルマットレス単体

幅120x奥行195x高さ19cm重さ26kg
部屋に置くとデカさを感じます

セミダブルはやはりデカいです。重さは自分的にはそれほどでもなく、動かすのにそこまで苦労はしませんでした。
ベッドフレームとは異なり、マットレスに関しては無料で梱包材を持って帰ってくれました。

ちなみに無印良品では不用家具の引き取りを行なっていて、以前使っていた脚付マットレスをこのとき引き取ってもらったのですが、このサービスはマットレスを注文したあとに別で申し込みが必要になるので、購入を検討している方は忘れないように注意しましょう。

ニトリ-Nニット4NV

ニトリのマルチすっぽりシーツ(Nニット4ネイビー)

シーツはニトリの「マルチすっぽりシーツ(Nニット4 NV)」にしました。

本当は無印良品の「オーガニックコットン天竺ボックスシーツ/杢ダークブルー」にしようと思っていたのですが、セミダブルサイズが品切れだったため、同じようなニトリのボックスシーツで代用することに。
同じような、というか生地感も色合いもまったく同じといっても過言ではないです。それでいてニトリのほうが安かったので、こちらにしてよかったです。

無印良品-マットレスとベッドフレーム

ネイビーとブラウン。高級感のある落ち着いた色の組み合わせ

ウォールナットのベッドフレームと、ダークネイビーのシーツで包んだマットレスの組み合わせは高級感があってなかなかいいです。
ベッドフレームを組み立てマットレスを載せてシーツをかけ、ようやく完成したベッドに横たわっていると、いつのまにかうとうととして、少しのあいだ眠ってしまいました。

目を覚ましたとき、私は恐ろしいことに気づきます。

肩と背中がバキバキに凝ってるんですけど!

いや、待て、組み立てるのにいつもとは違う筋肉を使ったから、背中が張っているだけかもしれない。
私はそう考え、とりあえず一晩寝てみることにしました。

翌朝……

背中バキバキなんですけど!

思っていた以上にこのマットレスは固いという事実を、私はようやく受け入れました。体の沈み込みが少なく、反発力も強めに感じます。感覚的にいえば、床に敷布団を一枚敷いたのと変わらないような。

もちろんそういった固さこそが自分の求めるものだという人もいるでしょうし、実際高評価のレビューが多数あることからも、合わないと感じた自分のほうが少数派なのかもしれません。

結局のところ最初に書いたように、実際に寝てみないとわからないんですよね、いいか悪いかは。
ものすごくいい感触だったニトリの「デュアルP HGシルキー」も一晩寝てみたら背中が痛くなるかもしれないし、それよりかは柔らかい無印の「ポケットコイルスプリングマットレス」やニトリの「Nスリープ ハード」を選んだとしても、今度は柔らかすぎて腰が痛くて失敗した、となるかもしれません。マットレス選びはどうしても賭けになる部分があります。

そして私は悩みます。
30日間返品可能とは書いてあったけど、一回使ってしまったマットレスも返品できるんだろうか。もしできるとしたらそのことを売りにしてサイトにもっと詳しく書くだろうけど、そういったことは全然書かれていないし無理なのか、というかこんなデカいものをどうやって送り返せばいいんだろう、なんかもうめんどくさいっ、固い寝床を求めるDNAなんてなかったんだ!

なにもかも嫌になった私は、考えることを放棄して次の日もこのマットレスでそのまま寝ることに。
すると翌朝、背中の凝りが完全になくなったわけではないのですが、前日と比べるとだいぶ軽くなっていることに気づきました。

マットレス内部のコイルが軽くエイジングされて少し柔らかくなったのか、それとも私の体が慣れはじめたのか、おそらく後者だと思いますが、なにはともあれなんとかなりそうな予感がしたので、このままこのマットレスを使っていくことにしました。

とはいえこのマットレスの固い感じはなんとか対処しなければ、ということで、低反発の体圧分散ベッドパッドを買ってみることに。

これについてはまた次回。

追記

高密度ポケットコイルマットレスを買ってから2か月が経ち、体がようやく順応したようで、背中のバキバキ感や肩の凝りを感じることはなくなりました。
これまでの人生をボンネルコイルで過ごしてきたので、ポケットコイルに慣れるまでにそれなりの時間が必要だったようです。

この2か月のあいだに、枕を変えたり、マットレストッパーを買ってみたり、シーツを変えたり、ベッドを諦めてフローリングに敷布団を敷いて寝てみたり、いろいろと試行錯誤しました(結局、枕は以前のものに戻しましたが)。
最終的、かどうかはわかりませんが、現在のところ、下記の組み合わせでそれなりに満足のいく睡眠環境になりました。

無印良品 高密度ポケットコイルマットレス

ニトリ 温度調整ベッドパッド

無印良品 麻綿格子サッカー織ボックスシーツ

寝具は本当に難しいです。いい勉強になりました。

Amazonでも無印良品のマットレスが買えるようになりました。
公式と比べると品切れ率が高いですが、送料が無料なのでAmazonで買ったほうがお得です。