自宅マンションのトイレ(TOTOネオレスト TCF982F)が壊れました。

さらばTCF982F
ある時からウォシュレットが水しか出なくなり、その後、便座の左サイドからポタポタと水漏れが。調べたところ、水抜き栓というのを交換すれば治るっぽいのですが、もう16年ほどたつトイレなので、これを機に交換することにしました。どうやら同じ階の隣の部屋でもトイレが壊れたらしいんですよね。水が流れなくなったとか。マンション竣工時に設置されたトイレが寿命を迎えたようです。
新しく選んだのはTOTO ネオレストAS1(TCF9710+CS921BF)。
交換までの経緯やメーカー選びに関していろいろ書いたのですが、長くなってしまったため、後半にまわしてあります。興味がある方はご覧ください。
TOTOネオレストAS1の購入&工事

TOTO ネオレスト AS1
今回は、工事費込みの本体(TOTOネオレストAS1)をネットで購入し、そのまま取り付けまでやってもらいました。
注文日から11日後の工事でしたが、日程設定によってはもう少し早くできるかもしれません。
工事は2人で来て、取り付け時間は1時間ほどでした。ちょこちょこ作業を覗いてみたのですが、これは自分ではできないなと思いました。便座部分だけの交換とはレベルが違いますね。
購入店は、ヤフーショッピングの「家電と住宅設備の取替ドットコム」。
「株式会社ライフワン」というところが運営しているお店で、この会社は他にも同じような住宅設備のネットショップを複数運営しています。楽天にも同社のショップがありますが、結局運営元は同じなので、どこでも大丈夫だと思います。
ここを選んだ理由は、工事費込みで最安値だったからです。ちなみにトイレの撤去費用は含まれておらず、5,500円(税込)を当日直接払う形になります。
やり取りは非常に簡素で、ネットで購入時に、現在使用中のトイレの品番と、工事希望日を第3希望まで書くだけで、設置の可否と、工事日が決まりました。私の場合は、現在使用中のトイレもネオレストだったため、すんなりと設置が決まりましたが、系統の違うタイプだったり特殊な水回りだったりする場合は、ここでいろいろとやり取りがあるのかもしれません。
その後、工事の2日前に商品が届き(開封せずにそのままにする)、工事前日の夕方に当日の工事開始時間が電話で伝えられ、当日を迎える、といったスケジュールでした。
密にやり取りをしたい方には不向きかもしれませんが、自分で事前に排水のタイプや排水芯(200mm等)を判断できる場合は、面倒なやり取りがなく楽だと思います。まあ判断がつきにくい場合は、購入時にお店に聞けばいいだけですしね。
↑楽天だと「家電と住宅設備のジュプロ」というショップ名になっています。
TOTOネオレストAS1を使ってみた感想

TOTO ネオレスト AS1 #NW1(ホワイト)
TCF9710
結論からいうと、大満足です。まあ30万円近くかかっていますしね。これで後悔があったら悲しすぎます(笑
まずは自動フタ開閉。トイレに近づくと自動でフタが開くアレです。
今ではよくある機能なのですが、前のトイレには付いていなかったので、個人的には新鮮でした。そして実際に便利です。
設定で、上蓋だけでなく、便座のほうも上げることができます。リモコンでも操作可能です。
デザイン面ですが、フタがトイレの後部まで覆っているため、ミニマルでスタイリッシュさが感じられます。掃除しやすいという機能面でのメリットもありますね。

すっきりデザイン
後ろのホースが長くなったのが少し残念
掃除のしやすさでいうと、便座部分をリフトさせて隙間を作り、手入れができるようになりました。工事で前のトイレの便座を取り外した時に、この部分が結構汚れていたため、ここを手入れできるというのはかなりのメリットだと思います。まあ、他メーカーのトイレも同じような機能が付いていますけども。
便座は、以前使っていたTCF982Fと比べて若干小さく、かつ少し前傾しているように感じました。これに関しては慣れだと思うので、すぐに気にならなくなると思います。TCF982Fは2005年発売なので、この20年の間に、より使いやすい形と角度が研究され、こうなったのではないかと。
ウォシュレットは、あたりが柔らかくなった気がします。
以前のTCF982Fだと、ウォシュレット後に便座の背中側のところに水滴が付くことがあったのですが、それがなくなりました。
便座は瞬間暖房便座という機能が搭載されており、使っていない時は便座の温度を下げ、人を検知すると即座に便座を温めるようになっています。これによって電気代を大幅に節約することができます。
ただ、待機温度が26℃らしいのですが、フタが開いてそのままさっと座ると温度が上がりきっておらず、結構ヒヤッと冷たく感じます。すぐに温かくなるんですけどね。
節約でいうと、流す水の量が以前のものと比べてかなり減りました。
TCF982Fは、大8.0L/小6.0Lでしたが、AS1は、大3.8L/小3.0Lと、半分になっています(壁排水の場合は大4.8L/小3.4L)。
これは設定によって、6L or 8Lに変更可能なので、水量が足りなくて流れないかもしれないと不安に思っている方も心配無用です。
設定と説明書がわかりにくい
このトイレの唯一の難点は、設定と説明書がわかりづらいところ。
かなり細かいところまでトイレの機能をカスタマイズできるのですが、その操作設定にリモコンを使う必要があります。このリモコンはディスプレイのないボタン式なので、今現在の設定がどうなっているのかが見ただけではわかりません。
さらに、説明書にやり方がいろいろ書いてあるのですが、それがどうにもわかりにくいです。説明書を放り投げたくなります(笑 いや、よく見ればわかるんですけどね。
例えば、自動でフタを閉じてから水を流す設定にしたい時(初期設定では自動で水が流れてからフタが閉じる)。
リモコンの「止」を10秒押し、ランプが点灯したら「おしり/ソフト」を押す。次に「水勢+」を押す。そして設定をオンにする時は「おしり/ソフト」を押し、オフにする時は「ビデ/ワイド」を押す、といった感じです。
設定したい機能と、押すボタンの関連性がないため、説明書を見ながらではないと設定できません。
まあ、トイレの設定というのは頻繁に変えるものではないので、最初だけ頑張れば、という感じですね。

ネオレストASのリモコン
最初に設定すべき機能
ネオレストAS1は、初期状態で使っても十分満足できると思いますが、個人的に2点だけ設定変更しました。
一つ目は、上でも取り上げた便座の開閉の順序。
フタを閉じてから水を流す、という順序に変えました。水を流した時の微細な飛沫が空気中に広がるのを防ぐことができます。
もう一つは、スーパーおまかせ節電。
トイレを使わない時間を自動で判断し、便座のヒーターを切ってくれます(時間帯検知まで10日ほどかかるようです)。これをオンにしました。
リモコンの裏にある「スーパーおまかせ」を一回押せばOKです。
延長保証について
ネオレストのメーカー保証期間は以下の通りです。
- 便座部:1年間
- 便器(陶器)部:2年間
- 便器部防水機能:5年間
上記の保証は製品に付いている基本保証ですが、オプションでTOTOの有料延長保証に入ることもできます。
5年保証プランが3,520円(税込)で、10年保証が22,770円(税込)です。5年保証に入った場合、プラン終了時にプラス5年の保証に入ることもできます。こちらは19,250円(税込)です。
また、今回私が購入したお店は「ジャパンワランティサポート株式会社」(JWS)と提携しており、そこの延長保証に入ることもできます。
こちらは、便座の通電部分のみの保証になりますが、10年8,900円、8年5,900円、5年2,900円(いずれも税込)となっています。
この二つのどちらにすべきかAIに聞いたところ、ChatGPTはTOTO10年保証で、GeminiはJWS10年保証という異なる結果になりました。そこで両方に、向こうはこう言っていたけどどう評価する? といった感じで競わせた結果、Geminiのほうが優勢だなと感じられたので、JWSの10年保証に入ることにしました。
要はネオレストの故障は通電部分がほとんどであることと、10年8,900円という圧倒的なコスパを取ったという感じですね。
トイレ交換の経緯|一体型トイレという罠
ここからは、トイレ交換の経緯についてです。興味のある方はご覧ください。
トイレ交換で最初に考えたのは便座交換です。
陶器の便器のほうはきれいなので、AmazonなどでTOTOのウォシュレットを買って、取付工事だけくらしのマーケットとかで頼めばいいかなと。ワタクシ自分でやれるところはやる派なのですが、水回りに関してはできるだけ触りたくない派でもあります。
しかし現在のトイレの型番を調べているうちに、あることに気づきます。
現在のTOTOのトイレはネオレストというシリーズで、便座がTCF982Fで便器がCS367Bという品番です。これは一体型便器と呼ばれるもので、基本的には丸ごと交換する必要があるとのこと。
ちょっと複雑なのが、ネオレストの便座部分は一体形取替機能部と呼ばれていて、交換できないわけでもないようなのです。

便座部を換えられないわけでもないらしい
ただし、汎用性がないため、同じものしか取り付けられない模様。しかも便座部分のみにも関わらず20万円くらいします。さらにいうと、TCF982Fは2005年08月に発売されたもので、もはや品番で検索しても取替機能部の交換品が出てきません。
というわけで、トイレを直すには丸ごと交換する以外、方法はないという事実に突き当たります。
16年ほどたつトイレ、と最初に書きましたが、それはマンションが竣工してからの話で、実際自分が使いはじめたのは引越してきた5年ほど前からなのですが、もうこれはしょうがない、ということでまるっと交換することにしました。
TOTOかLIXILかPanasonicか
現在の日本3大トイレメーカーといえば、TOTO、LIXIL(リクシル)、Panasonic(パナソニック)です。
調べに調べて検討しまくり、最終的に候補に上がったのは以下の4つ。
- TOTO ネオレストAS1
- TOTO GGA
- LIXIL サティスS
- Panasonic アラウーノ S160
TOTO GGA以外はタンクレスですが、GGAもタンクがなさそうに見える「タンクレス風」トイレです。
やはり現在ネオレストを使っているので、タンクレスのデザイン性はそのまま引き継ぎたいなと。
また、一体型のタンクレスのほうが、同じメーカーの他の安いタイプよりも機能性が高いので、それも選択した理由の一つではあります。日々、何度も使うことになるトイレなので、機能性や快適さ、デザイン性の高さは大事にしたいところです。
候補を4つに絞り、さらにいろいろと考え、結局決めたのはTOTO ネオレスト AS1。
Panasonic S160と最後まで迷ったのですが、S160は便器が陶器製ではなく、中性洗剤とブラシを使って優しく洗わなくてはいけないとのことで、個人的にトイレ掃除はスクラビングバブルの超強力トイレクリーナーのジェルをバーッとまいて終わらせることがほとんどであり、それができないのがネックでした。
LIXIL サティスSに関しては、ネオレストAS1より安いものの、そこまで金額の差がなかったので、だったら少し値段高くてもネオレストのほうがいいや、と思って候補から外しました。
TOTO ネオレスト AS1は、4つの中だと一番高かったのですが、使い勝手も今とおそらく同じだろうし、スペック的にも十分満足できるものだったので、この先10年、15年使うなら、この時点で一番いいものにしようと思って決めました。
あとがき
やはり毎日使うもの、そして長期間使うものに関しては、妥協せずいいものを買ったほうがいいですね。
TOTO ネオレスト AS1、個人的に大満足です。あとは故障しないことを祈るのみ……。