炭酸メーカー「ソーダストリーム」にはさまざまな種類があります。
ソーダストリームに興味を持ってAmazonなどで検索してみた人は、おそらくあまりの数の多さに、なんじゃこりゃー、となったことでしょう。実際ソーダストリームは機種名でも判断が付きにくく、どれを選べばいいのか非常にわかりづらいです。しかも公式サイトには載っていない機種が売っていたりもしますし……。
今回は、ソーダストリームの購入を検討している方に役立つ、ソーダストリームの機種の選び方について解説していきます。
4つの選ぶポイント
ソーダストリームにはたくさんの種類がありますが、機種選びのポイントとしては以下の4つを押さえておけばOKです。
1. 手動か電動か
2. スナップロック式かネジこみ式か
3. ガスシリンダーがノーマルタイプかクイックコネクトタイプか
4. デザインの好み
あとは、付属のガスシリンダーを1本にするか、最初から2本購入しておくか、という選択があります。
これについては次のスターターキットのところを参考にしてみてください。
スターターキットとはなにか
ソーダストリームのスターターキットとは、本体とガスシリンダー、専用ボトルがセットになったもののことです。
スターターキットという名称を付けているということは、本体だけのバージョンもあるに違いない、と思うかもしれませんが、ソーダストリームは単体では売っていません。
つまりソーダストリームを買おうと思ったら、スターターキットを買う選択肢しかないということです。
スターターキットにはガスシリンダーやボトルの数でいろいろと種類がありますが、個人的にはガスシリンダー1本と1Lボトルだけしか使っていません。ガスが切れたらその都度近所の電器店に交換しにいくという感じです。500mLボトル2本は、使いどころが見つからず棚にしまいっぱなしになっています。
公式サイトからお得便2本を使って郵送で交換するつもりなら、最初からガスシリンダー2本が付いているものを選んだほうがいいと思いますが、どれくらい使うか買ってみないとわからないという方は、最低限のセットで大丈夫です。あとから追加もできますし。
どれを選んでも炭酸の出来は同じ
ソーダストリームには大前提として、どの機種を選んでも炭酸の出来は同じ、という事実があります。
そんなワケ! と思うかもしれませんが、これに関しては公式サイトの「よくあるご質問」のところに明記してあります。
モデル毎に、ガスの注入がボタン式やレバ-式等の違いはございますが、出来上がりの炭酸水、炭酸飲料に違いはございません。
引用元:ソーダストリーム公式サイト(よくあるご質問)→Q. ソーダメーカーそれぞれの違いはなんですか?
ガスシリンダーは基本的にすべて同じものを使っていて、さらにその中身はただの二酸化炭素なわけで、高価なモデルだからといって強い炭酸ができたり泡がきめ細かくなったりするわけではありません。
ではなにが違うかというと、手動と電動、ボトルのセットの仕方、デザインといったところです。
ソーダストリームの機種と値段
現在手に入るソーダストリームの機種は下記のものです(値段はソーダストリーム公式より)。
スターターキットのセット内容によって値段は変わります。
・ジェネシス v3(Genesis v3)9,900円 (税込)
・ジェネシス デラックス v2(Genesis Deluxe v2)13,200円 (税込)
・ガイア(GAIA)13,200円 (税込) NEW 2023年5月発売
・スピリット(Spirit)15,400円 (税込)
・テラ(Terra)15,400円 (税込)
・ソース v3(Source v3)20,900円 (税込)
・アート(ART)20,900円 (税込)
・スピリットワンタッチ(Spirit One Touch)20,900円 (税込)
・E-テラ(E-TERRA)24,200 (税込) NEW 2023年6月発売
・デュオ(DUO)27,500円 (税込)
・ソース パワー(Source Power)31,900円 (税込)
ジェネシスv2とジェネシスv3、ジェネシスデラックスv2の違い
機種ごとの機能の違いを解説する前に、3種類あるジェネシスについて説明しておきます。
ソーダストリームのエントリーモデルにあたるジェネシスですが、この3つの機種は操作法、性能的に同じものです。
外装に関しては少し違いがあり、デラックスはガス注入ボタンと水受け部分、ボトルの下のカバーがメタル素材になっていて高級感があります。
同じ機種でも値段に違いがあるのは、ガスシリンダーや付属ボトルの数、シロップの有無などによるものです。
安いものでもスターターキットと書いてあるものにはガスシリンダーとボトルが付属しているので、それだけで炭酸を作ることができます。
ちなみにv2とv3は公式サイトには載っていないので廃番機種なのかと思いきや、通販サイトではソーダストリーム公式が普通に販売していて、特になくなる様子もないので廃番というわけでもない模様。謎です。
ミニ デラックス(Mini Deluxe)について
ソーダストリームには小型サイズのミニ デラックスというモデルがあったのですが、現在は販売サイトから消えています(専用の25Lガスシリンダーは公式サイトから購入可)。
ミニ デラックスは日本限定モデルで、ガスシリンダーが60Lのモデルと比べるとコスパもよくないですし、60Lモデルに機種を統一した可能性があります。
機種ごとの違いを解説!
手動と電動
ソーダストリームの機種は、手動のものと電動のものに分かれます。
電動はソース パワー、E-テラ、スピリットワンタッチの3つで、それ以外は手動です。
・ジェネシス v2(Genesis v2)
・ジェネシス v3(Genesis v3)
・ジェネシス デラックス v2(Genesis Deluxe v2)
・ガイア(GAIA)
・スピリット(Spirit)
・テラ(Terra)
・ソース v3(Source v3)
・アート(ART)
・デュオ(DUO)
・スピリットワンタッチ(Spirit One Touch)
・E-テラ(E-TERRA)
・ソース パワー(Source Power)
手動のものは、ボタンを押し込んだり、炭酸ガス注入ブロックを押し下げたりして、炭酸を注入します。押す長さと回数によって、炭酸の強さが変わります。
一方、電動のものは、本体上部にあるボタンをワンタッチすることで炭酸を注入することができます。ボタンは3つあり、左から弱・中・強となっています(←1Lボトルの場合。500mLの場合は左が中、真んなかが強で、右のボタンは使用しない)。
電動のメリットというのは、なんといってもワンタッチで安定した強さの炭酸を作れることです。
デメリットは、手動のものに比べて値段が高いことと、コンセントが必要ということです。
あとは、手動のものと比べれば、電気を使うがゆえに故障の可能性がそれなりにあるということでしょうか(故障の統計があるわけではなくあくまで推測です)。
手動でもボタンを2、3度押し込むだけなので、さして手間がかかるわけではないのですが、炭酸を作る頻度が高く、少しでも労力を減らしたいという方は電動がオススメです。
スナップロック式とネジこみ式とフラスコ式
ボトルの着脱には、スナップロック式、ネジこみ式、フラスコ式の3つのタイプがあります。
・ジェネシス v2(Genesis v2)手動
・ジェネシス v3(Genesis v3)手動
・ジェネシス デラックス v2(Genesis Deluxe v2)手動
・ガイア(GAIA)手動
・スピリット(Spirit)手動
・テラ(Terra)手動
・ソース v3(Source v3)手動
・アート(ART)手動
・スピリットワンタッチ(Spirit One Touch)電動
・E-テラ(E-TERRA)電動
・ソース パワー(Source Power)電動
・デュオ(DUO)手動
ネジこみ式というのはその名の通り、ボトルを本体にセットするときにクルクルと回しながらねじ込むタイプのものです。
一方、スナップロック式は、斜めにしたボトルの口の部分を本体に差して、そのまま前に押し込むことでボトルのセットが可能になるタイプのものです。
スナップロック式は一瞬でセットできて、外すときも手前に引っ張るだけなので、かなり便利です。
フラスコ式は、2022年に登場したデュオにのみ採用されている方式です。
ガス注入部の下に取り付けられているフラスコにボトルをセットし、ヘッドを押し下げて装着、そしてボタンを押して炭酸を注入します。
オシャレなコーヒーメーカーのようなデザインですが、正直スナップロック式よりも少し手間がかかります。
フラスコ式は、ボトルをセットしていないときでもフラスコがつねに前面部にあるので、インテリアとして考えたときに見た目がスタイリッシュという利点があります。また、デュオにしか付属していないグランドカラフェ(ガラス製のボトル)も魅力のひとつです。
以上、3つの方式を紹介しましたが、ボトルのセットと取り外しは頻繁に行うものなので、個人的には一番手間のかからないスナップロック式の機種をオススメします。
ガスシリンダーのタイプ
ソーダストリームのガスシリンダーには、ネジこみ式のノーマルタイプ(青色)と、ワンタッチ式のクイックコネクトタイプ(ピンク)の2種類があります。
・テラ(Terra)
・アート(ART)
・デュオ(DUO)
・ガイア(GAIA)
・E-テラ(E-TERRA)
・上記以外の機種
この2つに互換性はなく、機種によってどちらを使えるかが決まります。2023年6月現在、クイックコネクトタイプを使えるのは、テラ、アート、デュオ、ガイア、E-テラの5つです。
1、2カ月に1回ガスシリンダーを交換するときに、ワンタッチかねじ込んでセットするかの違いなので、正直そこまで大きく利便性が変わるわけではありません。
ちなみにクイックコネクトタイプは、2022年2月発売のテラから採用された新方式です。
その後発売された製品はすべてクイックコネクトタイプなので、今後のソーダストリームのガスシリンダーは、クイックコネクトタイプが主流になっていくと思われます。
といっても、これまでかなりの台数を売ってきているはずなので、ノーマルタイプの取り扱いをやめるということは考えにくいです。クイックコネクトタイプが出たからといって、ノーマルタイプのモデルの購入を躊躇する必要はないでしょう。
デザインと操作性
ソーダストリームは結構サイズが大きく存在感があるので、部屋のインテリアに合うような色とデザインを選びたいところです。
デザインは機種ごとにかなり異なります。また、そのデザインによって操作性も変わってきます。
デザインの系統は大きく分けて、ジェネシス(手動)、スピリット(電動/手動)、アート(手動)、デュオ(手動)、ソース(電動/手動)の5種類です。
・ジェネシス v3(Genesis v3)手動
・ジェネシス デラックス v2(Genesis Deluxe v2)手動
・ガイア(GAIA)手動
・テラ(Terra)手動
・スピリットワンタッチ(Spirit One Touch)電動
・E-テラ(E-TERRA)電動
・ソース パワー(Source Power)電動
デザイン面でいうと、個人的にはアートが一番かっこいいと思います。
レバータイプのデザインは、オシャレなバーにあるビールサーバーのような雰囲気があります。
公式サイトでも、“ソーダストリーム至上最高デザイン”と銘打っていることから、デザイン面での自信がうかがえますね。
自動ガス抜き機能という謎機能
ソーダストリームの上位機種(ソース パワー、ソース v3)には、自動ガス抜き機能というものが付いています。
自動ガス抜き機能が付いていない機種の場合、炭酸を入れたボトルを外すときに「プシュー」とガスが抜ける音がするのですが、自動ガス抜き機能が付いている機種ではその音が鳴りません。
正直この機能の意味がよくわかりません。
自動ガス抜き機能が付いていなくても、ボトルを外すときに勝手にガスは抜けるので、ある意味自動ガス抜き機能といえなくもないですし、音がしないことにどんなメリットがあるのか……。
というわけでこの機能に関しては、付いていてもいなくても気にする必要はありません。
違いがわかりにくい機種について
スピリットとソース v3の違い
スピリットとソース v3ですが、どちらも手動でスナップロック式にもかかわらず、値段は5,000円ほどソース v3のほうが高くなっています。
この2つの違いは、デザインとガス抜き機能の有無だけです(ソース v3はガス抜き機能あり)。
前述したようにガス抜き機能はあってもなくても変わらないので、大きな違いはデザインだけということになります。
スピリットワンタッチとソース パワーの違い
電動モデルのスピリットワンタッチとソース パワー。値段はソース パワーのほうが1万円ほど高くなっています。
こちらの違いもデザインとガス抜き機能の有無だけです(ソース パワーはガス抜き機能あり)。
デザインの違いで1万円高くなるのをどう考えるかですが、長く使うものなので、好みのデザインのものを選んだほうがいいかなと個人的には思います。
スピリットとテラの違い
見た目も似ていて価格も同じスピリットとテラ。
この2つの一番大きな違いは、対応するガスシリンダーです。スピリットはノーマルタイプで、テラはクイックコネクトタイプに対応しています。
デザインに関しては、表面に光沢のあるスピリットに対し、テラは非光沢のマットな質感になっています。
ソーダストリーム オススメの機種
ここまでソーダストリームの機種ごとの違いについて説明してきましたが、結局どれを選べばいいんだ、という声が聞こえてきそうなので、個人的なオススメを紹介します。
それはズバリ
ソーダストリーム テラ
です。
機能的な面で、唯一あったほうがいいと個人的に考えるものがスナップロックです。
ネジこみ式もそこまで手間はかからないとはいえ、毎日のように繰り返す作業においてはやはりワンタッチでセットできるもののほうがいいです。
テラは、スナップロックを備えた機種のなかで、最も値段が安いです。さらに、ガスシリンダーは新方式のクイックコネクトに対応しています。
最初に述べたように炭酸の出来はどれも同じなので、コスパを考えたときに、テラが一番優れているかなと思います。