エネループとエボルタどっちがいいのか問題がついに決着!【名称統一】

エネループと充電式エボルタ、名称統一
当サイトには広告・プロモーションが含まれています

充電池を買おうと思ったときに多くの人を惑わす、

エネループとエボルタ、どっちがいいの?

問題がついに解決されるようです。

充電池はエネループにブランドが統一

充電式ニッケル水素電池「エネループ」シリーズを発売 | 個人向け商品 | 製品・サービス | プレスリリース
...

当社の充電池は、1回の使用時間が長い「充電式エボルタ」シリーズと、くり返し回数が多いうえ、自己放電が少ない「エネループ」シリーズの2つのシリーズを取り揃えていましたが、この度、エネループの特長である低自己放電特性とくり返し回数を低下させることなく容量アップを実現し、名称を「エネループ」に統一します。

というわけで、パナソニックの充電池はエネループに名称が統一されるようです
一方エボルタは、充電式はなくなるものの、これまで通りハイエンド乾電池ブランドとして残るとのこと。

なぜエネループとエボルタが並存していたのか

SANYO時代のエネループ

エネループは元々SANYO(三洋電機)の充電池ブランドだったのですが、2011年にSANYOがパナソニックの完全子会社になったことにともない、充電池の事業もパナソニックが引き継ぐことに。

ところがパナソニックには、すでにエボルタという電池ブランドが存在していました。

普通ならここでブランドが統合されてもおかしくないのですが、エネループはこのとき充電池として確固としたブランド力があったため、そのまま継続することになったのだと思われます。
エボルタも「エボルタチャレンジ※」などでブランド力向上のために投資してきたので、今さらやめるわけにはいかなかったのではないかと(※エボルタチャレンジは充電池ではなく乾電池を使ったもの)。

こうしてひとつのメーカーに2つの充電池ブランドが並存することになり、これが消費者の、どっちにすればいいんだい、という混乱を招いたわけです。

エネループと充電式エボルタ どっちが優れているのか

ひとつのメーカーが2つの電池ブランドを持つということは、中身は同じでガワだけ違うのかと思いがちですが、この2つは性能も異なります。

単3形のスタンダードタイプの比較↓

・エネループ
電池容量:1,900mAh※
繰り返し回数(現行JIS規格):約600回
繰り返し回数(旧JIS規格):約2,100回

・充電式エボルタ
電池容量:1,950mAh
繰り返し回数(現行JIS規格):約500回
繰り返し回数(旧JIS規格):約1,800回

※ミリ・アンペア・アワー。電池の容量を指す単位。

電池容量はややエボルタのほうが大きいですが、充電の繰り返し回数ではエネループのほうがかなり上回っています。

雑誌「トランジスタ技術」が2016年に行ったサイクル試験では、エネループは約350回でエボルタは約190回と、倍近い差が出ています↓

大容量ニッケル水素充電池の寿命に関するショッキングなデータ
...

エボルタに統一するのではなくエネループを残したというのは、エネループのほうが性能が勝っているという理由が大きそうです。

ちなみに新型のエネループは容量が2,000mAhにアップすることが発表されており、電池容量においてもエボルタを上回ることになります。

あとがき

今回なぜこの記事を書いたかというと、個人的にものすごくタイムリーだったからです。

手持ちの充電池がすぐ切れるようになってしまい、新しいのを探していたのですが、エネループとエボルタの違いがわかりにくいな、と思って調べていたところ、ちょうどその日(3/30)にパナソニックが出したプレスリリースを発見。

これは書くしかないだろ〜ということで記事にしてみました。

新型のエネループは4月25日に発売予定。あと1カ月、手持ちの充電池でなんとか乗り切って、新型をゲットしようと思っています。
充電器ももうだいぶ昔のものなので、セットで買う予定です。

K-KJ85MCC40(生産終了)の後継機種K-KJ85MCD40。
急速充電器(BQ-CC85)と、新型エネループ単3形(BK-3MCD)4本のセットです。