これまでDyson V10 Fluffy+(SV12 FF COM)を使っていたのですが、最近、トリガーを引いても少したつと勝手に運転が止まるようになってしまいました。どうしたもんかと思っていたら、今度はトリガーが本来の位置よりも引っ込んでしまい、もう何をやっても動かない状態に。
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Dyson V10 Fluffy+(SV12 FF COM)
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買ってからまだ6年弱くらいしかたっていないんですけどね。しかたないので新しいものを買うことに。
いろいろ調べて検討して、シャークニンジャに傾いた時もあったのですが、結局買ったのはDyson V12 Detect Slim Fluffy Plus(SV20 FF AM)。
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Dyson V12 Detect Slim Fluffy Plus(SV20 FF AM)
今回は、V12を使ってみて感じたV10との違いや、メリット・デメリットをレビューします。
ダイソンV12の本体と付属品
Dyson V12 Detect Slim Fluffy Plus(SV20 FF AM)の箱の中にあるすべての部品が以下になります。
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SV20 FF AMの全パーツ
毛絡み防止スクリューツールの上にあるのは電源アダプター
アタッチメントは、毛絡み防止スクリューツールとコンビネーションツールと隙間ノズルの3つ。
メインの標準搭載のクリーナーヘッド(Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド)は、緑のレーザーがゴミを照らす仕組みになっています。
今回買ったものには充電ができる純正スタンド(Floor Dok)が付いているのですが、同じFluffyでも付いていないものもあります。
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Floor Dok
買う前にいろいろ調べたのですが、「V12 Detect Slim」「Digital Slim」「Micro Plus」の違い、「Absolute」と「Fluffy」の違い、同じものでもスタンドの有無など付属品の違い、「V12 Detect Slim」でも「SV20」と「SV46」の違い、こういったごちゃ混ぜ感が、ダイソンを選ぶ時のわかりにくさにつながっていると思います。
今回購入したV12 Detect Slim Fluffy Plusは、SV20 FF AMという型番で、現行のものより1つ前のバージョンのものです。主な違いは、クリーナーヘッドのレーザー。現行のFluffy Opticクリーナーヘッドよりも、ホコリを照らすレーザーが弱いようです。まあその分安く買えたんですけどね。
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Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド
右下の緑のスイッチでオン・オフが可能
ちなみにジョイント(赤い部分)は互換性があり、V10のアタッチメントをV12で使うことができました。
ダイソンV12とV10の比較
V12とV10を並べて最初に気づくのがサイズの差。V12(幅250x高さ1095x奥行234mm)のほうが、すべてにおいてひと回り小さいです。
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V10(上)とV12(下)
パイプ径もV12のほうが小さくなっている
V12の重さは2.2kg。V12を持った時に、そこまで軽量ではないかなと思ったのですが、2.58kgのV10と比較すると明らかに軽いです。
もう1つの大きな違いが、電源まわり。
V10がトリガー式なのに対して、V12はボタン式になっています。
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運転スイッチはボタン式
トリガー式は指が疲れると不評だったらしいのですが、正直V10を使ってきて、指が疲れたことはありません。グリップを握るのと同じくらいの強さで指を引っ掛けるだけで電源が入るので。
V12はボタン式になったわけですが、ボタンがグリップを握った状態では届かない位置にあるので、もう片方の手で押す必要があります。これならトリガー式のほうが手間がかからないのではないかと思います。
とはいえ私が使ってきたV10は最終的にトリガーが壊れて終了したので、引いたり戻したりを繰り返すトリガー式よりも、ボタン式のほうが故障しにくいかもしれません。実際どうかはわかりませんけども。
吸引力に関しては、どちらも毎分最大125,000回転のモーターを使用しているので、スペック上では変わらないことになります。
ちょっとした改良ですがいいなと思ったのは、フィルターのデザイン。
器状になっているV10と違って底が抜けているので、洗浄後に乾きやすくなっています。
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筒状のフィルター
V12とV10 使用時間の比較
V12とV10、使用時間はどちらも最大60分で、充電時間も同じく3.5時間となっています(公式スペック)。
ただしモーター駆動のクリーナーヘッド(メインのヘッド)を使った場合、V12はエコモードが50分、中モードが30分、強モードが5分となっています。一方V10は、それぞれ40分、20分、6分です。
強モードだとV10のほうが1分上回っていますが、この数字はざっくりとした目安にすぎず、買ったばかりのV12を満充電したところ、強モードが8分半、オートモード(中モード)が35分、エコモードが64分となっていました。使用期間が長くなるにつれバッテリーが段々もたなくなり、この数字も減っていくのだと思います。
そういえばV10を買ってから2年ほどたった時に、強モードで運転すると数秒でバッテリーがゼロになるという不具合が出ました。中モードだと普通に使えたので修理に出さずにそのまま使ってきましたが。
今にして思えば、結構不具合の出る掃除機でした。普通ならそこでもうダイソンはこりごり、となるのですが、結局またダイソンを選んでしまうという。
V10と比較すると、V12は多くの面でV10を上回っています。
V10が上回っているところは、クリアビン(ダストカップ)のサイズが大きいことくらいです。
ダイソンV12を実際に使ってみた
V12の吸引モードは、運転時間の長いエコモード(吸引力・弱)、ゴミの量に応じて自動的に吸引力を調整してくれるオートモード(吸引力・中)、そして最も吸引力がある強モードの3種類。
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シルバーのボタンを押すと吸引モードが切り替わる
おそらくほとんどの人はオートモードをメインで使うと思いますが、吸引力に関してはオートモードで不満はありません。これまでダイソンを使ってきたので、まあこんなものだろうな、という感じです。吸引力に不満があったらダイソンからダイソンに買い替えていませんしね。フローリングを中心とした掃除においては、まったく問題なくきれいにしてくれます。
V12では、吸引モード、残バッテリー、ゴミの量やサイズの計測結果、この3つを液晶ディスプレイで確認することができます。
個人的に一番便利だなと思ったのは、残バッテリーの表示。運転時間の短い強モードを使う時に役立ちます。
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ピエゾセンサーで吸引したゴミの量やサイズを検知
下の数字は残バッテリー時間
レーザーは明るい色のフローリングを照らしてくれるのか
V12の売りの1つが、ホコリを可視化してくれるレーザー機能。
我が家は白っぽいベージュのフローリングで、たぶんあまりうまく機能しないだろうなあ、と購入前から思っていたのですが、実際その通りでした(笑
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日中、外の光が入ってくる状態だとあまり見えない
まったく見えないということもないのですが、明るい状態でそこまで役立つかといえば微妙です。
最新のV12(SV46)に付いているFluffy Opticクリーナーヘッドは、光源をLEDに変え、これまでより2倍ホコリを照らしてくれるらしいのですが、それでも我が家のフローリングだとそれほど変わらなそうな気がします。
部屋が薄暗い状態だとはっきり照らしてくれるので、この機能は環境によるといった感じです。もっと濃い色のフローリングなら、おそらくカーテンを閉めなくても照らしてくれるのではないでしょうか。
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カーテンを閉めた状態だとかなりはっきり見える
V10からV12への買い替えはありか
V10からV12に買い替えて、全体的に満足度は高いです。
特によかったところは以下の4つ。
・残バッテリー表示がわかりやすい
・レーザー機能が楽しい(暗いとこだと)
・フィルターが乾きやすくなった
フローリング中心の家なら、V12はかなりオススメできる機種です。
ぜひチェックしてみてください。